ハマブンカフェ

第7回ハマブンカフェ 2019年12月1日 午後

・参加者は18人。札幌から星伸予さんが参加。同じく札幌から参加の中島シズエさんは、残念ながら飛行機の都合でカフェが終わった後の到着となった。第1回ハマブン芸術祭の打ち上げを兼ねたカフェのテーマは「芸術祭言いたい放題」。芸術祭の反省・評価と次回へ向けて談論風発。とにかくまとまりのない楽しい会となった。
・植竹さんと桐本さんからは、一年以前の発足時からの芸術祭のあり方に対し、格調あるものにするか雑多なものにするかの意見対立があったこと、今回の会場となったギャラリーkANは会場探しをしていた桐本さんが偶然見つけた所だったという紹介があった。繁華街の真ん中にありながらリーズナブルでオーナーさんが親切。今後もここを拠点にしたいという意見が多く出た。
・芸術祭の総括は、初回にしては大成功。ダイバシティとハーモニー(多様性と調和)をめざし会員同士が多彩な側面を持っていることを理解し合う機会となったとともに、会員以外の方を巻き込んだ活動をある程度できたこと。何よりワンチームの全員参加型で多くの作品が出展され、芸術祭を盛り上げることができたという充実感が大きかった。
・宮原さん発案で自身の色紙を競りで売ろうということになったあたりから、「芸術祭やりたい放題」のおもむきとなり、次々と競りの対象が出現。バンドのボーカルでもある糸山さんがにわか競り師となり、滑舌のよい美声で全てを売り切ってしまった。来年は「叩き売り」をやりたいという声もあがった。恒例の井上さんの歌唱の時はオーナーとの約束で防火扉を閉めることになっていた。すると、部屋の狭さがオペラ歌手の声量と相俟って、美しい声はより美しく響きもするが、場違い感もそこはかとなく漂う結果となり、誰もが感動しながらも破顔していた。これもプロの術の内。井上さんのリードのもと「旅愁」をみんなで歌い楽しんだ。
・盛会裏に終了した芸術祭。ワンチームで達成したとはいえ、毎日似顔絵を描いたり、ガラス絵の描き方を披露したり、強い牽引力を発揮された桐本さん。そして、責任者として全てを取り仕切った大橋さん。二人の努力に対して参加者全員から感謝の拍手が寄せられた。(文・芦野信司)

第6回ハマブンカフェ 2019年10月26日午後

辻堂 ステージコーチにて

・参加は17人。横浜文学学校から4人が出席された。「母の呪縛 – 母を忘れたい時、忘れたくない時」をテーマに活発な意見交換があった。まさに同じテーマで小説を書いた方、書いている方もいて、参加者の経験談だけに止まらない様々な洞察が展開された。
・母の呪縛の典型的な姿としての過干渉。着物も友人も自分の好みを押し付ける母。子供部屋に監視窓を取り付ける母。母の強い支配下でパニック障害を起こす子供。一方で、現在上映中の是枝裕和監督作品「真実」にあるような娘を全否定する母の姿。そのような実例が参加者の経験談として語られた。
・ある事例では、過干渉と全否定が同時に現れ、母娘とも長年カウンセリングを受けなければならなかったこと。その淵源が母の幼児体験に及んでいること。娘が心の相克を克服する努力をしていることなどが提示された。他の事例を含めて、母の過干渉と全否定という現れ方の根本にあるらしい母の自己愛につて、多くの意見が提出された。また愛する気持ちと愛されたい気持ちの違いへの言及もあった。
・性差について。母の息子に対する態度と娘に対する態度の違い。また息子、娘からの母に対する態度の違いがあることに関しては、多くの参加者が同意した。しかし、その現れ方は様々であり、多くの実例、意見が出された。一方で、お腹を痛めて産んだ子供に対する母親には、父親とは違う愛情があるという指摘があった。その例として、刑事被告を刑務所に訪ねるのは母であり、父はこないという事実。
・最後に花井幸子さんから「この道」「愛しい人よ」の歌のプレゼントがあった。会員の西村さんからのハロウィンプレゼントもサプライズ!嬉しいプレゼントだった。

 

第5回ハマブンカフェ 2019年8月10日午後

関内 bankarthomeにて

・参加は15人。牧野薊さん廣田尚子さんは香港から参加。書店がカフェになったようなお洒落なお店で「横浜ワンスポット 私だけの横浜 心の風景」を話題に盛り上がった。
・戦争で焼け野原となり、本牧に建つ米軍の白い家が眩しかった時代、優しいGIがブリキのおもちゃを買ってくれた。米軍の奥様方の盆踊りが帯広裸であった。B級C級戦犯を裁くための日本で唯一の陪審員制の法廷が横浜地裁にあった等々。
・神戸との比較論も出る。横浜は緑が多い。横浜の街は激しく変化したが緑は変わらなかった。特にヒマラヤスギの大木が多い。これにはいわれがある。明治時代に英国の商社が本国で流行っていたこの木に着目。日本に持ち込んで一儲けを狙ったがあえなく失敗。しかたなく公共施設へ寄贈したのだそうだ。
・吉田橋のこちら側が関内で向こう側が関外。これはディープな地名の由来。外国人居留地があった幕末に思いを馳せる。話題は急転、バブル時代の本牧のトイレがすごかった話。全面ガラス張りの広いトイレの真ん中にオブジェがあった。次に今の話。中華街の駅の端にあるエレベータに乗り5階のボタンを押してみる。着くところはアメリカ山の真ん中。……… 尽きない話題のエンディングを井上幸子さんの美声が飾った。「ムーンリバー」と「愛の賛歌」。「愛の賛歌」は退院され元気な姿で参加された植竹さんに贈られた。情熱的に。

 

第4回 ハマブンカフェ 2019年5月31日午後
辻堂「ステージコーチ」にて
テーマ「男と女:ビブリオバトルで遊ぼう」
6人の会員が「男と女」を主題にしたお気に入りの小説や随筆、雑誌特集などを取り上げ、ビブリオバトル(書評ゲーム)方式で競い合った。持ち時間は1人6分間。終了10秒前に司会役がベルを鳴らして知らせる。その後、発題者の周りを囲んだ会員たちから遠慮のない質問が飛ぶ。笑いや野次も交じえて、にぎやかな談論が繰り返された。バトル参加者のうち4人は男と女、親と子などの愛や憎しみの物語を取り上げ、一人は「タコの心身問題」、あと一人は野鳥たちのさまざまな求愛行動を紹介した。ひと通り済んだところで、書名が列挙された用紙の中から1冊だけ「読みたくなった本」を選んでマルをつける投票に入った。この結果、野鳥たちの愛の形がヒトやタコをおさえ、ナンバーワンに輝いた。優勝者はバードウォッチング歴10年を超える山中さんで、取り上げたのは「月刊野鳥5月号」の特集。休憩を挟んで芥川賞作家でロシア文学に造詣が深い宮原昭夫会員が、ドストエフスキーの小説『永遠の夫』(米川正夫訳)を題材に、外国文学作品と翻訳の妙について、熱弁をふるった。井上幸子会員がカンツォーネで、カフェを締めくくった。

第3回 ハマブンカフェ 2019年3月23日午
辻堂「ステージコーチ」にて
テーマ「『ヨコハマ文芸』創刊号で遊ぼう!
ライブハウス「ステージコーチ」での2回目。前回は発言者はマイクで話したが、今回は膝詰めで話そうと座席を近づけ、直接話しあった。「遊ぼう」の意味がよく分からなかったが、提案者の宮原が「合評会ではないという意味」と説明。これを受けて女性会員が「会には短歌の得意な人、写真の得意な人など様々な人がいるのだから、それらをコラボした特集ができると楽しそう」と発言。司会の山本が制作責任者の植竹に制作意図を質問。植竹は「同人誌風にならないように心掛けた。組み方はあくまで雑誌風に。中身は会員以外の人も登場させるように工夫した」と説明。さらに、「提案のあった、コラボで特集を、と言う発想は魅力的だ」とした。これに対して「横浜をテーマに」「海はどうか」などの意見出たが、「最初からあまり広げずに、徐々にやった方がいい」と言う意見も出された。創刊号では小説が7本あり「文芸誌としては特筆すべきだ」という意見が出る一方、「20枚以内では短すぎる」という意見が相次いだ。「20枚だと小説ではなく、ただイメージを伝えるものという気がする」という声がある一方、「私は短いものしか書けない」という声もあった。植竹からは「小説を長くするとページ数が増える。今回は108ページだったが、130ページを超えると制作費が高くなって500円では売れなくなる」との説明があった。これとは別に、「ページにゆとりがない感じ。文芸書には空白も必要」などの意見も出た。

 

第2回ハマブンカフェ 2019年1月26日午後
   山下町「カフェ88」にて

テーマは「海」

宮原氏の代表作の一つ「海のロシナンテ」は、主人公が友人たちと中古の漁船を買ってクルージングを楽しむ話で、それがテーマのきっかけになったが、それにとらわれず、各自がそれぞれにとっての「海」を語った。
「内陸で育ち、今は海のそばで暮らしている。海は朝昼夕、そして季節によって顔が変わり、魅せられている」「学生時代にサークルで隠岐の島に行ったとき、定員オーバーで船が転覆、静かに静かに体が沈んでいく感覚が今も残っている」などと、こもごも話した。
店は1階で3面がガラス。外にテラスがあり、犬の散歩の途中に立ち寄る人もいる。温かくなったらテラスでやろう、となった。



1回ハマブンカフェ 

2018年11月24日午後

辻堂「ステージコーチ」にて
メインテーマは 「サードプレイス」
担当の鈴木が「自宅と職場以外に、くつろげる第3の場所が必要」という考えだとプレゼンテーションし、そのあと、山本の司会で各自が発言した。男性からは「職住が離れているので、そういう場所を作るのは難しい」「居心地のいい場所は屋根裏部屋」などの意見が出た。女性からは「友人と会うことが一番大事」「友人を自宅に招いて手作りのケーキで接待するときが楽しい」などという話が出た。他に「『くどかれ上手』という言葉をどう思うか」「自分の宝は家族にはゴミか」などについて意見を交わした。場所がライブハウスなので、室内には楽器が所狭しと置かれ、プレスリーやマリリン・モンローのポスターも。ワンドリンクが参加条件とあって、ビールやワインを飲む人もいて、しだいに盛り上がった。開始前には秋元和夫会員が縦笛「ケーナ」などを演奏、終了後に井上幸子会員がアリアを熱唱した。