ハマブンカフェ

○ 10回ハマブンカフェ 12月26日午後14時〜  テーマ「悪い奴の魅力―名作の中の悪い奴」     (リモート会議)

・参加は13人。新たに入会された桝田るみ子さんが参加。また、牧野薊さんは香港から一時帰国中のホテルからの参加となりました。クリスマスの翌日にさっそく悪い奴の魅力を語りあえる楽しい会になりました。

・何をもって悪い奴というかは基準が様々だが、思春期は不良っぽい男女がもてていた。またちょい悪オヤジの魅力も。例えば火野正平(異論もあり)。
・余裕があり、小粋で、一緒にいると楽しい。女を騙していそう。マンガではルパン三世。俳優では、バート・ランカスター、アラン・ドロン、津川雅彦、成田三樹夫、女優では岩下志摩、江波杏子。……… 結局、顔? 美醜と善悪は基準が違うのだからという説。
・昔、入江たか子は化け猫女優と呼ばれ、美人じゃなければ化け猫はやれないと言われた。タンスにゴンのコマーシャルで虫食い人形役の沢口靖子の口から歯が落ちて笑っているシーン、怖かった。万引き家族の樹木希林の格好悪さもいい。落ち着く、という声。若い女優の伸びしろを計る時の着眼点が悪の部分という説。山口百恵。
・作品では、芥川の蜘蛛の糸の主人公。蜘蛛の糸にすがって追ってくる大勢の悪人を怒鳴る主人公の切なさ。谷崎作品の不貞な女。罪と罰のラスコーリニコフ。夢野久作の嘘ばかりついている「少女地獄」。藤沢が舞台の大岡昇平の「事件」。トムとジェリーで容赦ないしっぺ返しを食らうトムの魅力。ドラエモンのジャイアンはどう?………ジャイアンはいい奴でしょ。
・一番悪い奴は、安倍晋三だよね。でも、選挙では勝つ。トランプも今回の選挙では負けたけれども票数は伸ばしている。悪い人が自分の代弁をしてくれるという期待があるのか。勝てば官軍。………恋も。魅せられている間は善。冷めれば悪。恋をしているときは血流が良くなり頭のてっぺんが赤くなっているそうよ。鶏のトサカだね。
・トランプは子供っぽいと思っていた。本当に悪い奴はトランプを裏で操作している奴。うわべと心の中の違いを感じる。
・子供五人を殺した女は普段はごく普通の人で、ただ事件の話になると急に黙るという話を看守をやっていた方から聞いたことがある。だから誰でも起きることなんだと。子供のころ父がススキノから連れてきたおじさんがいて小指にけがをしていた。父は彼が自分を助けるために小指を切ったのだ。経営する会社の恩人だと言っていた。
・善悪の判断は神無しでは決着がつかないかも。しかし、裁判官はそうはいかない。分からないというのはどこかが間違っているということなので、そこを解いていかねばならないという話を聞いたことがある。
・中学時代にさせられたクレペリン検査の性格判断で、悪の親玉になる素質がある、何か画策すると言われた。それに対し、それはやりたいことを自分で工夫するということなので良いこと、ただし他人を裏切ったり迷惑をかけるようなことをしてはいけないと父に言われた。私は他人に迷惑をかけない範囲で校則を破っていた。悪い?
・この歳になると、悪人小説は嫌になる。昔は悪い奴を魅力的に描くやくざ映画があったけど、世間的に悪を排除するようになってきて流行らなくなってきたのか。どうだろうか。

 かくかくしかじか浜の真砂の尽きない話で今年のカフェは終了となりました。(文・芦野信司)

 

○ 第9回ハマブンカフェ 10月24日(土)午後8時~ 「不倫と文学(芸術)       (リモート会議)

・参加は13人。香港から牧野薊さんが参加。札幌から中島シズエさん、星伸予さん、種田晴美さんが参加。
・世の中の建前(ルール)からの逸脱が本音なら、不倫は人間の真実の本音として位置づけられる。犯罪や異常者などの逸脱とは違って、不倫は文学上扱いテーマなので多いのではないかという意見。
・芸能界では不倫がよくあり「不倫は文化だ」と言われたりすることに対し、あれは言い訳だという意見。
・現実の不倫と芸術上の不倫は違って、現実の不倫は家族を傷つけるので認めがたい。最初は恋であり誰にでも起こり得ること。普通はそれが不倫まで進まない。読者にはそれがあこがれとなり、小説では美しく表現される。現実とは違うという意見。
・不倫は倫理の否定なのでまず倫理がある。欧米小説で不倫が多いのはキリスト教の背景があるため。同一人物内の矛盾が小説を面白くさせるという意見。
・倫理観は時代によっても違う。戦前には姦通罪があった。告発できるのは夫だけ。それが今でも倫理として残っていて、男性の場合は浮気となるが、女性の場合は不倫となり、女性の方に厳しいのだという意見。
・女性に厳しいのは、男女間の社会的経済力の違いが原因だという意見。
・都市ができれば遊郭ができるというのが洋の東西を問わずに発生する社会的現象。戦前は姦通罪だったが、今は性の平等から損害賠償請求になっているという意見。
・男女の性差がドラマを生み出すという意見。
 不倫と文学(芸術)の関係性が根深いことから様々な意見が出された。そこから、現実と文学(芸術)の違いにも話題が広がった。
 皆さん、好きなドリンク片手に自宅からの参加。カフェの二時間、秋の夜長を楽しまれたものと思う。(文・芦野信司)


 第8回ハマブンカフェ 8月22日(土)午後8時「ハマブン言いたい放題」&「ハマブンポストコロナ」 リモート会議
・参加は13人。香港から牧野薊さんが参加。札幌から星伸予さんと中島シズエさんが参加。当初2月に予定していたハマブンカフェは、新型コロナウィルス感染の影響で半年ぶりの開催となった。午後8時から好きなドリンク片手に皆ご機嫌の風情。テーマは、久しぶりの開催なので、言いたかったことを何でも言ってもらおうと「ハマブン言いたい放題」&「ハマブンポストコロナ」とした。
・世話人会でリモート会議が定着し、遠隔地から参加できるようになったという利点は大きいという意見が出された。ただし、音声がいま一つ。
・コロナについては、各自身近なところで様々な事象が発生している話題で盛り上がった。香港では全員PCR検査を受けることが義務づけられ、もし陽性となった場合は隔離する方針で、深圳の収容所へ移送される可能性があるという。日本でも、せっかく入学しても学校に行けなく友だちが出来ないとか、病院で子供が産まれても会わせてもらえないとか、精神科医の渡辺さんからは鬱と不安が増えてきたという報告があった。また、もともと引きこもりの人とか対人恐怖でマスクをしなければ外出できない人が、いまみんな同じ状態なので楽になっているそうである。
・コロナウィルスの人工説が根強くある。遺伝子が長く、切れやすい。そのため変異し易い。だから、怖いという説。急遽製造されているワクチンの有効性に対する疑問の意見が出た。
・ポストコロナに関しては、ウィズコロナの世界を予想する発言が多かった。来年のオリンピック開催という既定路線の変化。政治的には、トランプ政権の失策、安倍官邸政権の失策、厚生労働省の機能不全の実態が顕在化したことによる変化。労働の要不要にフィルターが掛かったことによる働き方の変化。意見が分かれたのは、マスクの文化と対人関係。マスクがファッション化しつつあり、ウィズコロナの文化として定着するのではないか。カップルではマスクを取るときが愛の到達点になるのではないかなど、新たな展開を予想する意見。一方では、対面して話し合い、共鳴してもらっていることが分かるようなリアルな関係でなければ、人類の発展はあり得ないという意見。
・ハマブンのポストコロナ像としては、リモートもいいが、横浜に行けば誰かがいるようなところがあるといいなという植竹さんの意見にみんな何となく同意。隣に飲み屋があるような…。
 現実的なところでは………ということで、山中さんからホームページで俳句募集をやるという提案があった。写真を兼題に会員の方からは勿論一般の方からの参加を募りたいという意見が多く出された。(文・芦野信司)
ハマブンカフェ 運営委員  宮原 芦野 山中 香川

第7回ハマブンカフェ 2019年12月1日 午後 テーマ「芸術祭言いたい放題」 ギャラリ-kan

・参加者は18人。札幌から星伸予さんが参加。同じく札幌から参加の中島シズエさんは、残念ながら飛行機の都合でカフェが終わった後の到着となった。第1回ハマブン芸術祭の打ち上げを兼ね、芸術祭の反省・評価と次回へ向けて談論風発。とにかくまとまりのない楽しい会となった。
・植竹さんと桐本さんからは、一年以前の発足時からの芸術祭のあり方に対し、格調あるものにするか雑多なものにするかの意見対立があったこと、今回の会場となったギャラリーkANは会場探しをしていた桐本さんが偶然見つけた所だったという紹介があった。繁華街の真ん中にありながらリーズナブルでオーナーさんが親切。今後もここを拠点にしたいという意見が多く出た。
・芸術祭の総括は、初回にしては大成功。ダイバシティとハーモニー(多様性と調和)をめざし会員同士が多彩な側面を持っていることを理解し合う機会となったとともに、会員以外の方を巻き込んだ活動をある程度できたこと。何よりワンチームの全員参加型で多くの作品が出展され、芸術祭を盛り上げることができたという充実感が大きかった。
・宮原さん発案で自身の色紙を競りで売ろうということになったあたりから、「芸術祭やりたい放題」のおもむきとなり、次々と競りの対象が出現。バンドのボーカルでもある糸山さんがにわか競り師となり、滑舌のよい美声で全てを売り切ってしまった。来年は「叩き売り」をやりたいという声もあがった。恒例の井上さんの歌唱の時はオーナーとの約束で防火扉を閉めることになっていた。すると、部屋の狭さがオペラ歌手の声量と相俟って、美しい声はより美しく響きもするが、場違い感もそこはかとなく漂う結果となり、誰もが感動しながらも破顔していた。これもプロの術の内。井上さんのリードのもと「旅愁」をみんなで歌い楽しんだ。
・盛会裏に終了した芸術祭。ワンチームで達成したとはいえ、毎日似顔絵を描いたり、ガラス絵の描き方を披露したり、強い牽引力を発揮された桐本さん。そして、責任者として全てを取り仕切った大橋さん。二人の努力に対して参加者全員から感謝の拍手が寄せられた。(文・芦野信司)

第6回ハマブンカフェ 2019年10月26日午後   テーマ 「母の呪縛」

辻堂 ステージコーチにて

 

第5回ハマブンカフェ 2019年8月10日午後  テーマ「横浜ワンスポット・私だけの横浜 心の風景」

関内 bankarthomeにて

 

第4回 ハマブンカフェ 2019年5月31日午後テーマ「男と女:ビブリオバトルで遊ぼう
辻堂「ステージコーチ」にて
6人の会員が「男と女」を主題にしたお気に入りの小説や随筆、雑誌特集などを取り上げ、ビブリオバトル(書評ゲーム)方式で競い合った。持ち時間は1人6分間。終了10秒前に司会役がベルを鳴らして知らせる。その後、発題者の周りを囲んだ会員たちから遠慮のない質問が飛ぶ。笑いや野次も交じえて、にぎやかな談論が繰り返された。バトル参加者のうち4人は男と女、親と子などの愛や憎しみの物語を取り上げ、一人は「タコの心身問題」、あと一人は野鳥たちのさまざまな求愛行動を紹介した。ひと通り済んだところで、書名が列挙された用紙の中から1冊だけ「読みたくなった本」を選んでマルをつける投票に入った。この結果、野鳥たちの愛の形がヒトやタコをおさえ、ナンバーワンに輝いた。優勝者はバードウォッチング歴10年を超える山中さんで、取り上げたのは「月刊野鳥5月号」の特集。休憩を挟んで芥川賞作家でロシア文学に造詣が深い宮原昭夫会員が、ドストエフスキーの小説『永遠の夫』(米川正夫訳)を題材に、外国文学作品と翻訳の妙について、熱弁をふるった。井上幸子会員がカンツォーネで、カフェを締めくくった。

第3回 ハマブンカフェ 2019年3月23日午後 テーマ「『ヨコハマ文芸』創刊号で遊ぼう!」
辻堂「ステージコーチ」にて
ライブハウス「ステージコーチ」での2回目。前回は発言者はマイクで話したが、今回は膝詰めで話そうと座席を近づけ、直接話しあった。「遊ぼう」の意味がよく分からなかったが、提案者の宮原が「合評会ではないという意味」と説明。これを受けて女性会員が「会には短歌の得意な人、写真の得意な人など様々な人がいるのだから、それらをコラボした特集ができると楽しそう」と発言。司会の山本が制作責任者の植竹に制作意図を質問。植竹は「同人誌風にならないように心掛けた。組み方はあくまで雑誌風に。中身は会員以外の人も登場させるように工夫した」と説明。さらに、「提案のあった、コラボで特集を、と言う発想は魅力的だ」とした。これに対して「横浜をテーマに」「海はどうか」などの意見出たが、「最初からあまり広げずに、徐々にやった方がいい」と言う意見も出された。創刊号では小説が7本あり「文芸誌としては特筆すべきだ」という意見が出る一方、「20枚以内では短すぎる」という意見が相次いだ。「20枚だと小説ではなく、ただイメージを伝えるものという気がする」という声がある一方、「私は短いものしか書けない」という声もあった。植竹からは「小説を長くするとページ数が増える。今回は108ページだったが、130ページを超えると制作費が高くなって500円では売れなくなる」との説明があった。これとは別に、「ページにゆとりがない感じ。文芸書には空白も必要」などの意見も出た。

 

第2回ハマブンカフェ 2019年1月26日午後テーマは 「海」
   山下町「カフェ88」にて

宮原氏の代表作の一つ「海のロシナンテ」は、主人公が友人たちと中古の漁船を買ってクルージングを楽しむ話で、それがテーマのきっかけになったが、それにとらわれず、各自がそれぞれにとっての「海」を語った。
「内陸で育ち、今は海のそばで暮らしている。海は朝昼夕、そして季節によって顔が変わり、魅せられている」「学生時代にサークルで隠岐の島に行ったとき、定員オーバーで船が転覆、静かに静かに体が沈んでいく感覚が今も残っている」などと、こもごも話した。
店は1階で3面がガラス。外にテラスがあり、犬の散歩の途中に立ち寄る人もいる。温かくなったらテラスでやろう、となった。


 


1回ハマブンカフェ 2018年11月24日午後 テーマは 「サードプレイス」

辻堂「ステージコーチ」にて
担当の鈴木が「自宅と職場以外に、くつろげる第3の場所が必要」という考えだとプレゼンテーションし、そのあと、山本の司会で各自が発言した。男性からは「職住が離れているので、そういう場所を作るのは難しい」「居心地のいい場所は屋根裏部屋」などの意見が出た。女性からは「友人と会うことが一番大事」「友人を自宅に招いて手作りのケーキで接待するときが楽しい」などという話が出た。他に「『くどかれ上手』という言葉をどう思うか」「自分の宝は家族にはゴミか」などについて意見を交わした。場所がライブハウスなので、室内には楽器が所狭しと置かれ、プレスリーやマリリン・モンローのポスターも。ワンドリンクが参加条件とあって、ビールやワインを飲む人もいて、しだいに盛り上がった。開始前には秋元和夫会員が縦笛「ケーナ」などを演奏、終了後に井上幸子会員がアリアを熱唱した。